ツイード期フェンダーアンプのリイシュー版はツイン(5E8)・ベースマン(5E6)・デラックス(5E3)・チャンプ(5E1)等リリースされていますが、これはデラックスとベースマンの間の位置づけになるPRO(5E5)になります。(ナローパネル期ってヤツです)
コントロール類はTREMOLUX PRO BAND MASTER BASSMANと共通でPresence /Treble /Bass /VolBright /VolNormalと言うコントロール。
フェンダーアンプのバリエーションは多岐に渡りますが…15インチスピーカーを使っているツイード期のアンプはProのみ。15インチスピーカーのブラックフェイス期バイブロバーブをレイヴォーンが使用していたのは有名ですが…あの空気感は魅力です。

後述しますが、このコントロールでも多彩なサウンドメイクが可能で作ってる本人もビックリwww
レオフェンダー氏の奥深さを知る事になるのでした。

もちろん配線はP-to-P、基板を使用したリイシュー版とは全く違い、Kendrickやピアソン等のブティックアンプメーカーと同様、ハンドワイアードで仕上げてます。
(基板作れってほうがイヤですけどw)


現時点での仕様は…
整流管・Weber Copper Cap Rectifier
パワー管・TANG-SOL 6L6GC ×2
プリ管・ GE 5751 ×3
スピーカー Weber 15A150 Alnico
と言った感じです。B電圧は380V、バイアス値は50mA程度にしてあります。

製作記・調整方法はブログにて…

追記…
現代のアンプに比べてシンプルなコントロール類ですが…実は実は多彩なサウンドメイクが可能なんですね。(多チャンネルである必要も無いですし…)
4つあるインプットジャックは独立しているようでお互い干渉し合います。
例えば、低域はバッキングで6弦が締まった感じのサウンドで、ソロを弾くのに広域のみゲインが高いサウンドを欲しているのならば、ノーマルチャンネルにジャックを挿して…
ブライトチャンネルのVOLをあげていきます。音量はノーマルチャンネルに依存するので、あまり大きい音でなくてもソロが弾きやすくなります。

逆に、ブライトVol1にジャックを差して、大体の音量を決めて…当然パリッとしたサウンドな訳ですが…、ノーマルVOLをあげていくと低域が張り出して来ます。
ブライトなサウンドを出す為にブライトチャンネルを使うのではなく、低域を強調する為にあえて無頼とチャンネルに挿す訳です。
音量はブライトチャンネルのVolに依存しますので、低域が欲しい、低域が歪んでいた方が良い場合等はそうする事が可能です。
もちろん、低域が要らなければ、ノーマルVolを下げていけばパリッとしたヌケの良いサウンドが出せたりと逆転の発想でサウンドメイクをしたりする事も可能ですね。
ごちゃごちゃした多チャンネルアンプのセッティングに悩まずに、スイッチを入れてツマミをいつもの所にすればセッティング完了…
面倒くさがりの私には丁度いいですw



抵抗類は金属皮膜抵抗・コンデンサはMalloyタイプ、配線は分かりやすいように色分けしている。

ジャック側から見たところ。レイアウト等はビンテージのものを参考させていただきました。

フィラメント配線はテッド・ウェーバー氏が施しているように宙に浮かせてノイズ対策を…

ブライトVolポットに付く、マイカコンデンサはコーネルダブラ製のを拘って入れてみました。

整然と配線する事によってトラブルシューティングも楽になります。

SOUND サンプルは近日アップ予定。




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